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「上京生活録イチジョウ2巻」を語る【ネタバレ感想】

2020年にカイジにドハマりし、2021年にスピンオフ「イチジョウ」が連載開始
良い時代に生まれたものだ…

ぽん
ぽん

早速、イチジョウ2巻をレビューしていきたいと思います

目次

イチジョウ2巻レビュー

驚異の1万文字越え
思いが溢れすぎた…読んでいってくれたら嬉しいです

1巻レビューだよ(途中)

第9話「隣人」

イチジョウ9話

一条たち、角部屋に住んでるのか…
見たところ木造建築っぽいし 1Kのポロアパートなので音はけっこう響きそうですね
長らく隣人不在の悠々自適快適ライフを送ってた一条達にとっては理外の隣人
不満げな一条に対して「どんな人なんかな?気が合うと良いな!」的な発言する村上

村上、令和の時代に純朴すぎないか?

イチジョウ9話

君たちめぞん一刻知ってるんだ?!
一条がめぞん一刻を例えに出してきて、「君たちめぞん一刻知ってるんだ?!」と驚いてしまった パロディの世界では令和なので違和感あるけどカイジの世界下ならめぞん世代だと思うし知っててもおかしくない 名作だよね、五代のフィルターを通じてどんどん人間味帯びてくる響子さんかわいいよね

一条は名字に数字入ってるから入居できる資格あるね!
1日でも長く生きる可能性あるけど永遠の別れを経験するので、絶対に響子さん幸せにできないので却下だけど笑

このポロアパートに越してくる奴がうんぬんは「いや…おま言う?!」状態の特大ブーメランだけど大丈夫か?と思った矢先に。「これこそが十重二十重リスクマネジメントを得意とする一条流のご近所付き合い」というモノローグを読んで十重二十重リスクマネジメントを得意とする一条はなんでカイジ君裏カジノ入れちゃったんだよ!と突っ込まざるを得なくなりますね 条はトラブルメーカーメーカーなのかもしれない…

イチジョウ1話特集ページより

言うて「十重二十重」言ってるか?

夜な夜なバーピーやっててAMラジオ聴いてる住人怖くね?さくらハウス怖いやつしかいなくね?
ジムでバーピージャンプやった時に全身運動つらすぎて泣き言言ってた身からすると自分から進んでバーピーするのすごい

バーピーにはバーピーをみたいな撃退法を編み出した一条は本当に小物っぽいかつ陰キャぽくて好きです そこにいきつくまでの言い訳も小物っぽくて良い…

ラジオを聴いてるバーピーに対して一条が「フフッモテなさそうだな」と言っていて、何気ない会話で露呈する性格の悪さが良いなと思った

【総評】
原作でのかませ犬ぽい条の輪郭があって良かった
条達もそこそこうるさそうなのでこのアパートうるさそう

第10話「軋轢」

本誌見てる時に予告で喧嘩回と書かれてたので「お?ついに村上が反撃するのか?」と思ってましたが、喧嘩というよりは一条が村上理不尽にキレ倒す回だった

真っ直ぐな村上と捻くれた一条が対比となって面白い回だなと思いました 
ゲラゲラ笑えて2巻で一番好きな回

一条の青菜の間違いを正した村上は別に嘲笑おうとかそんなつもりはなかったが馬鹿にされたと捉える一条によって喧嘩が勃発

でも喧嘩というよりは一条が勝手に怒ってるだけなので、村上がひたすらかわいそうな回だった
読者視点で見る喧嘩は初めてなだけできっと同居生活始めてから地雷はいくつもあってその度に怒られてきたんだろうな

村上は「同居人と末長く仲良く暮らせる1050の方法」みたいな自伝を出したら売れると思う

モノローグで語られる村上視点の一条
「特に成績優秀で頭の良い一条」これは村上視点の一条の捉え方なのかなと思います 
福本先生のオンライントークショーで「一条店長は優秀」と語られていたため本当に頭の切れる青年なんでしょう(スピンオフはギャグテイストなので頭の良さがソシャゲのガチャの決算期とかスプラの戦略とか変な方向に活用されてますが)

破戒録の一条にハマった身としては素直に嬉しいモノローグでした 
破戒録の時は彼が「一条聖也」たらしめる仕草(余裕そうで人を見下し馬鹿にする態度)は自分の弱点を見せたくないが故の強がり的な側面に人間らしさ、彼のプライドの高さは彼の弱いところを守るためのものであると思っていたので終盤顔をぐちゃぐちゃにして負けてるのにまだ負けを認めたくなくて「生き残らせてやる」とか言っちゃう難儀な性格の彼が好きなので、今回の話は村上という彼の懐に入っていけるキャラクターを通じて一条聖也が普段人には隠している人間味ある面倒くささが表出していてなんだかとても嬉しく思えた回でした

反撃知識マウントの嵐
イメージだけど、辞書で村上を嬉しそうに殴る一条のシーンがかわいい

イチジョウ10話

これ同居人から3日間くらいやられたらマジで険悪になると思うし反撃しない村上は偉い(パワーレス状態なのかもしれないけど)

投資の話や美沢くんの話を難しい熟語を使って話すくだりは大人気なさすぎて面白かったです
絶対、村上に話を切り出すために勉強したやん

条自身、不意打ちに弱いというか優等生なんだけど応用がきかなさそうなタイプそうなので村上に反論された事にも備えて勉強してそう 性格悪くて最低ですね(褒め言葉)

こんなわがままし放題が許されてた彼が無秩序そうな地下に落とされた時何を思うのだろうとふと考えてしまいます

ばあ~か!
一条性格悪すぎて声に出して笑ってしまった

イチジョウ10話

なんでそんな千と千尋の神隠しラストの湯婆婆みたいな事するんや 
ソテーにしたら食感とか消え失せるし、そもそもそこに入れないう四つ目の選択肢を入れている時点でマジで性格悪くて笑った 

性悪クイズだけじゃ飽き足らず漢検1級レベルの普段使いしないであろう四字熟語で責め立てる余裕のなさ 相手が相手ならソッコー同居解消されてると思うので村上は偉い 偉いというかなんだろう もっと厳しく言ってあげた方が本当は良い

そういえばこの人達、家事分担どうしてるんだろう
これを見る限り、家事分担決まってないのかなと思った 
思えばソシャゲ回でも洗い物してたし村上が基本的に洗い物とか文句言わずにやってたんだろうな モモ太を貰ってきたのは村上だし「オレは面倒見ないからな!」と言ってたのでモモ太の世話は百歩譲って村上よりやんなくて良いとは思うけど相手にやってもらって当たり前はダメだよね

一条も性悪いじっぱりではあるけれどもまだほんの一欠片の良心が残ってて良かった

お互い離れたことによって冷静さを取り戻してますね それにしても村上、一条の扱いうっま!

一条、外面は良さそうだけど、持続性が低そうというか、気を許した人にはけっこう遠慮なくズケズケ言いそうなとこは原作寄りだなぁと思います

今回の話はギャグ漫画という事もあって彼の短所が誇張されて面白おかしくストーリー展開するために描かれていたのもあるんですけど一段と性格が悪くて最高でした

当時、この表紙が出た時にTwitterはざわつき、フォロワーと「イチジョウは表紙詐欺だから本編でサウナ行ってないと思う。描きたかったから描いただけだと思う」と話してた予想が的中した

コイツら一切サウナ入ってないぞ

【総評】
・一条の親しい人間にしか出さなそうな面倒くささが(拡大解釈されてギャグテイストではあるけど)良かった
・一条はこれまで料理した事ない人生を歩んできたの?

第11話「表参」

イチジョウ11話

カイジのスピンオフ…安易に黒ベタ塗りで1ページ使った主張やりがち!

一条、村上のダサさに苦言を呈す
村上、確かにパーカーばかり着てるよね 薄々思ってたけどやっぱ一条さんからみてもダサいのか!
単行本では普通のスウェットになってるけど、本誌掲載時の1話で着てた「success」って書いてあるスウェットもけっこうダサくて好きだったけどね

イチジョウ1話より

そして一条、衣装たくさん出てるから衣装持ちだなと思ってたけどやっぱり意識的におしゃれに描いてくださってたんですね ありがたい(困窮生活送っている割に服めっちゃ持ってるなとは思うけど)

それにしても一条、村上の服装について心の中で毒付くも「ダサいは言い過ぎとして垢抜けない」と心の中で思い直す描写に笑いました 条、いつも村上にかける言葉酷いやんけ

同居人の服ダサいな、ヨッシャ、オレがコーディネートしたろ!という発想からではなく、
「今後訪れるかもしれない大物に出会うための機会」が村上の服装によってなくなる事を危惧する発想も斜め上だし、そのような機会を享受する横に当然のように村上がいるその発想何なの?

画面外で服に対する情熱を村上にぶつけていた一条さん、なんなん?それ聞きたかった

これを読む限りきっとドストレートに「お前の服ダサいから表参道に服買いに行くぞ」と言ったわけではなさそうですね

表参道に行く2人
ユニクロで表参道に耐えうる服を買い込む二人 ちゃっかり条も伊達メガネ購入
え??令和の時代にファッショニスタな一条聖也見れちゃうの??感謝しかない
それにしても池袋でさっとユニクロに寄る一条さんはけっこう普段使いしてるのかもしれませんね

表参道にて粋っぽくソイラテを買う二人

不運なことに表参道ヒルズに足を踏み入れた途端、村上のバッグが壊れた際の
「耐えられなかったんだ…表参道の瘴気に」というセリフは笑ってしまった

店員に話しかけられて焦る二人の描写は和みますね 村上はいっぱいいっぱいだしそんな村上を見て心の中で罵倒する彼もまたカーディガン二度落とすという大失態を犯してます 一条は、二度落とす!と思った(Eカード風)

原作の一条店長も最初の頃、洒脱なスーツを買う時に及び腰で買ってたらいいな

イチジョウ11話

村上お前…その金額で坂口のおっちゃんみたいなくだりを?!
そして最後、一条さん励ます事できるんだなと感心してしまった

【総評】
・一条が人に気遣える人なんだなと思ってビックリした
・村上×パーカーは好きなのでやめないで欲しい

第12話「共振」

振り返ってみると立ち直りましたが、掲載当時は胸がざわざわしました

当時のツイートをみると「色んな意味でSAN値削られた…事あるごとにSAN値チェックさせられる…心臓にとても悪い回…今回ばかりはこの感想読むのも途中で嫌になる方もいるかもしれないのでそしたらそっとこのツイートを閉じて下さい…」と書いてありました

※この感想は掲載当時に勢いで書いたものをほぼそのまま使ってます

イチジョウ12話

SAN値チェック①
一条のネットリテラシー皆無なTwitterアカウントがキツイ

共感性羞恥というのかな…まず「一条」という名字をもじったようなアカウント名とユーザー名 条、情報の授業未受講なの?!税理士で成り上がるとかそういう本読む前にネットリテラシーについて勉強して来い!

また、プロフィールのとこの深いようで浅いポエムが胸を抉ってくると思ったら呟きはもっと地獄だったよぉ…ハンチョウのmixi回は爆笑できるカンジだけど条のTwitterはねちょっとしたスライムのようで個人的にけっこうキツかった

己のツイート紹介パートの色んな角度からみた条がなんか面白くて笑った 何カメあるんや

あと福本作品において意地でも誕生日教えない姿勢はなんなの?!誕生日知りたいよぉ…地下に堕ちた日しか分からないよぉ…つらいよぉ…ハッピーな日も祝いたいよぉ…!

SAN値チェック②
モノローグで語られる条の深層心理

まだ何者でもない彼が黒歴史を生産する様を見せつけられて恥ずかしすぎて心苦しかった
あとTwitterの通知をオンにしてるのもけっこうキツくて…村上という心の支えがいるのにお前…

イチジョウ12話

SAN値チェック③
enjoylifeメグ現る

enjoylifeというアカウント名に嫌悪感を抱きそうな一条がメグちゃんと連絡を取り合うのがキツい
漆黒の如く歪んでる一条はどこいった?

スピ条のツイートを見るに意識高い系の地獄のミサワ的な天邪鬼的なカンジで二人のツイートの方向性とかけっこう違うと思うけど会うんかい的な悲しさがあった

騙されて高い壺を買わされろ!

SAN値チェック④
大学進学しない理由の列挙が言い訳めいててけっこう悲しかった

個人的には原作条けっこう優等生だったのに的な描写があるから学力はあるけど経済的事情で大学に行けなかったという学歴コンプありそうなキャラだと思っていて、そこはスピ見ても譲れない
スピンオフはパラレルワールドだから…と言い聞かせて平静を保つことができた

スピ2話のバスでの会話やこれまでのポンコツ条を見て大学落ちたのでは…?と思いつつ経済的理由で進学しなかった説を信じてた…信じてたけど今回の話的に落ちてるのではと思ってしまってそれが一番個人的にキツかった

SAN値チェック⑤
村上への空返事がちょっと悲しい

いや、お前…村上おるやろ 確かに条の性格的に年下の自分を慕ってくれてる後輩に対して弱音とか吐けないだろうし今回メグちゃんと不安を「共感」できた事ってすごい嬉しい経験だったと思うんですよね 携帯の向こう側にいる人への返信に夢中で村上の話をあまり聞いてない条がなんだか少し悲しく思いました 

それにしても村はアド街に反応したりと芸能人好きな俗人的なところが良いですね 等身大の普通の若者みたいで良い

今回の話で一番悲しかったのはなんだったんだろうとずっと考えてたんですけどぼんやりと「条の芯のなさ」が原因だったなと思いました

原作の店長は泥臭く努力する捻くれた優等生というイメージでスピンオフが始まるとなった時に9割9分ギャグだろうけど帝愛で上り詰める彼がみたいなと思ってました(スピンオフだとどうしてもカイジ君に出会う前だと思うので)いざ始まってみて主任と同居してる世界線でのギャグテイストな上京物語でした

そんな中でも自論を持ってて努力の方向は間違ってはいるけどまぁ頑張って過ごしてたと思うんですよね

11話ではいざ偉い人に会った時用に村の服まで買わせるような異様な着眼点を持ってた条が次の話で同い年の何も持たざる者に共感し認められたの嬉しそうで「認められるなら誰でも良いんかい」と思っちゃったんだよな

あんなに「オレ達でのし上がる!」的な事言ってていざ自分を認めてくれる第三者が出てきたら村上をあんなに無下に扱うんか?的な悲しさもあったんだよな

それにしても続きはどうなるんだろう

次会う時に村上も同席させたら自分は満足するんだろうか マルチに引っかかって痛い目にあえば満足するのだろうか ここからどう料理してくれるのかが楽しみでもありけっこう怖い気持ちでいっぱいです

【総評】
・こんな思いするなら草や花に生まれたかった

第13話「合鏡」

もうタイトル!!!!
「合わせ鏡」ってなんやねん こんだけ一緒にいる村上、まだ働いていないけど将来的に裏カジノで一緒に働くハズの村上を差し置いてぽっと出の人間に「合わせ鏡」ってなんやねん!キレそう

イチジョウ、初の二部編成
どんなオチになるかと待ち焦がれてました 連載当時は続きが見たいような見たくないような心地で2週間を待っていました しんどかったあの日々…

イチジョウ13話

浮かれポンチ条
表参道編にでてきたおしゃれメガネ!「あまりオシャレし過ぎて変な気を持たれても困るからな…!メグさんに…!」笑う いそいそと出かける準備をする条に脇目も振らずスプラをやる村上

前回から不自然なくらい干渉しない村上
後から考えると、今回の二話はあくまでも条の成長を描くためにあえて村上があまり介入せず完結したのかもしれません

メグのブランドバック
彼女はこのような手段で単機撃ちで色んな人をマルチに誘ってきたのかもしれない
それで得たお金で買った言わば戦利品のようなものでメグにとっては成功の証なのかもしれない

ラストの「来週またセミナーだから」の表情的にもしかしたらこんなものは幻想だと気付いてるのかもしれない 桂さんの紹介の仕方が「複数の収入源を持ってるのに全然時間に縛られない自由な生活をしている人で…」という紹介で彼の自分の紹介もほぼ同じこと言ってて前回の話でメグが「イチさんと違って私は全然考えていませんでした!」と言ってたのはあながち間違いでなくて楽な方楽な方へ流れてしまうタイプなのかもしれないと思うと対比が悲しくなりました

条、まさかのマルチに誘われる(事に気付く)
原作条でなくスピンオフ条はけっこうアホの子として見てるんですけどアホすぎてハードルが遥か下限に下がっていたので途中でマルチだなって気付けたことに拍手をあげたい気持ちになりました(本当は声掛けられたあたりで気付いて欲しかったけど)

条が「あんな馬鹿共とは違う」とバッサリ切り捨てそうな人たちと同じように騙される描写がなくて本当に良かった 一瞬でも騙されてたら心が折れてた

ボブとマイケルとメグ達と条
桂さんに心酔してる人達は自分の事を「マイケル」だと本気で思い時間を切り売りしお金を得ている労働者を嘲笑うかもしれない

でも本当は逆でうまい話を信じてるこの会場にいる人こそがボブやその村人で
そんなうまい話ないと真理に気付いた条こそがマイケルになれる可能性を秘めてるのだ

イチジョウ13話

それにしてもこの情報量皆無なメモが好きすぎる

ラストシーンは心が痺れた
季節が変わってもモーニングの表紙にドテラ条が登場し続け、この短期間で三回くらい表紙を飾ってておそらくモーニングが推してるであろうイチジョウが読者を裏切るのだろうか?と思っていたけどこのラストシーンを見れたら前回の話全然許せた

いや、地下に堕ちてるやんとかツッコミあるかもしれないけどけっこう本気で感動した

今回は彼が本気で挑むきっかけとして一区切りついた気がする そうだ、自分は何クソと泥臭く頑張る一条聖也が見たいのだ

おそらく2話で降りたったバスターミナルが新宿なのでは?と思っているので初めて降り立った東京の街で初心に帰り決意を新たにする展開だとしたらエモすぎる

一条って本来であれば用意周到というか基本的に勝つ勝負しか受けないような小心者っぽい性格だと思うんですよね(原作では寵愛を受けた黒崎様に焚きつけられてうっかりカイジの勝負乗っちゃったカンジだけど黒崎様にカイジ君のよいしょされなかったら勝負受けてなさそう)

一条って自分の弱みを見せることを嫌い、人に見えないところで努力をするキャラだと思うので、年下の村上に相談はできないかもしれない

いつか山田君には豆苗の失敗話を消化して話せたように自分の半身のような村上に「ネットで出会った人にマルチに勧誘されてさ…」と言える日が…いや、来ないかそれは

12話で情緒不安定となったけど13話のラストシーンを見て痺れた 誰がなんと言おうとあのシーンは良かった

原作にはもう二度と彼は登場しないかもしれない しかし、彼には地下から生還し「上昇」という自伝を出して王に登り詰めて欲しい そういう彼を自分はみたい

【総評】
・一条聖也、マジで王になってほしい

第14話「染髪」

前回心が震えるような展開だったわけですが、今回の話はどうかな?何かを成し得る一条さんが見られるのかな?と思ったら想像の斜め上の話で心が震えた

変わり映えのない日々を過ごす条が抱く葛藤
前回の話で「今の人生は幸せか」とマルチボスに聞かれたときに「正直…全然…」と答えていた条 なるほど、バイトしている彼の描写は初回登場以外ほとんど「現状から抜け出せない焦りの描写」として描かれがちです

そうだよな…マルチやメグの一件もあって自分の生き方改めて見つめ直しちゃうよな…
あと自転車回以降バイト自転車で通ってる描写本当にかわいい

イチジョウ14話

赤髪村上爆誕
ちょっと待って 45ℓのゴミ袋をまとい髪を染めてる村上が強い!!!赤髪て…染めても眉毛を整えるなり染めるなりしないところが村上ぽくて良いなと思いました それにしても初めてセルフで染めてるのに綺麗に染まっててすごくない?

何色に染めたんだろと思ったら驚異の赤
ブリーチなしでそんな綺麗に色入る…? 村上…美容師になりな…?(混乱)

ジメジメして例えるなら年中梅雨のような男が条だとすれば村上はカラッとした晴天のような男ですね

条の気持ちなんてお構いなしに(当たり前ですが)明るい村上がいるからからこそ条はここまで上京生活送れてこれてると思うんですよね 呆れてるけど村の行動できっと幾度となく救われてるハズ

思い付きで染める村上が理解できずそこまで責め立てなくてもというくらい理責めする条

一条って絶対「あなたの恋人は当てはまる?モラハラについて」的な恋愛コラムに載ってる行動大体網羅してるに違いない

自分のうだつの上がらなさ、もがき苦しみを村上に投影して村を責める一条
一条は村上を同一視、投影しすぎな気がします

髪染めるってテンション上がるじゃないですか それも初めて?染めたに違いないのにここまでボロクソに言われるなんて…村は怒って良いよ

イチジョウ14話

この「照れながら皿洗いする村上」が今回のベストオブ村上 喧嘩回の後も多分皿洗いの回数村上のが多いんだろうなと少しかわいそうになりました

髪を染めたからか陽キャへの階段を登り始める村上 表参道に1人で買い物に行く、外国人に積極的に話しかける、野生のラッパーに対してラップで応戦する等客観的に見ても活発になってる村上を目の当たりにしてこの一言「誰だコイツ…」めちゃ笑っちゃいました

それにしても0か100かしかないんか条
目に見えてチャレンジングな性格に変わっていく村上を見て条が焦る気持ちは分かります
しかし、それいく?メタリックシルバー??

嘘でしょ?山登り初めての人がイキナリ富士山登るようなものでは…?…アカギになりたいんか?曲がりなりにも接客業なのでは…?え…?考えてる…?

一条ってなんだかんだ迷信めいたものを信じてるよね
愛宕神社の時も出世階段登ったり、「成功」に飢えてる故なのか迷信への縋り方が半端ない

でもあながち思い込みの力はすごいと思う
自分の認知次第で物の捉え方がポジティブになることって日常生活ありますもん

新しい服、髪型、メイクなんでも良いけど自分が自分で良いと思えたら自信が持てます

自分が髪染めた事に対して理不尽に貶された村上が髪を染めようとして失敗した一条に頭皮クリームを塗ってあげる村上やっぱり優しいなと思いました それにしても何故「負け犬愚痴一杯肴マン」になってしまったんだ…

今回の話はゲラゲラ笑えて楽しく読めました また、条は敏感肌そうだし何となくアレルギーとか多そうな気がします(ハウスダスト系)

今回の話は特に感想という感想はないのですが今回の話を読んでより条とメグちゃんの対比えぐいなと思いました
そもそもメグちゃんは1人で上京してきてるけど条は気の置けない後輩である村上と上京してきてる時点で土俵から違う

条は自覚してなさそうだけど村上いるから少なくとも本当の意味での寂しさは感じてないと思う
村上がいなかったら豆腐メンタルだからすぐ人を蔑みより内にこもりそうな気がします
村上がいなければ条もまたマルチとまでいかなくても怪しげなビジネスに片足突っ込んでたかもしれません

前回の話から一変、いつもの日常の延長線のような2人が見れて良かったです!

【総評】
・村上…優しすぎる…
・条、確かに敏感肌そう

第15話「三好」

タイトル三好って…!モロじゃねぇか!!!
しかし、本当に出ましたね、三好

イチジョウ 15話掲載時のモーニング表紙

余談だけど、三好回のモーニングの表紙「無限一条」って呼ばれてて面白かった

三好について
三好ってお目目キラキラしてて一点の曇りもないような瞳なのに作中一位二位を争う人格破綻者って感じが好きです 三好、マジで終わってる

イチジョウ 15話

三好、友人宅に手土産持ってこれるタイプの人間だった
なんか手土産持ってくるところが逆に怖い 人格破綻してるのにこういう気遣いできるのが怖い

分かる、三好ってこういう気遣いできるのに平気で恩人を地獄に堕とそうとか考えられるそのギャップが恐ろしいのでそういう気遣いはしそうだなと思います

三好という人間は一見、人の心を持ってそうですけど一番人間に興味がなさそうなキャラだなと思ってます 会長が骨折した人を痛めつけて「ワシは痛くない」的なことをいうシーンみたいに三好という人間は共感性に著しく欠けてそうなイメージがあります

三好の持ってきたおからドーナツを頬張りながら三好を馬鹿にする条がなんだか新鮮でした
何も持たざる者同士で出会っているのでクズに偏見がそこまでないのかもしれないですね

一条、やっぱ村上を下に見てた
一条がステータスを気にするのは自分の立ち位置が今どこにあるのか測りたいんだと思うんですよね

フリーター生活の今、自分の周りにフリーターしかいないので自分がピラミッドの頂点に君臨してるけどおそらく帝愛入社後は嫌でも会長や黒崎様をはじめとする幹部に接する中で自分の立ち位置を自覚し、上昇する努力を惜しまないような気がします

基本村を下には見てるけど己の行いによって乱降下する中で村上を分を弁えている等尊敬?してる描写もあって安心しました

イチジョウ 15話

美沢君とモモ太まさかの同じラインなんですね このピラミッドのコマのモモ太ちょっと雑でかわいくて好きです 最新話周辺の美沢君はもう少し好感度上がってそうだけどどうなんだろ

条にも人にランク付けするのは悪い癖という自覚はあるようです
ただ三好に労られて果たして人にランクなんてものがあるのだろうかと考えさせられています

そう思う一方で実は三好もランク付けしており、条のことを「美形インテリ」と評してるのは笑いました やっぱイケメンなんだな
また、村の「ガタイはいい」という評価も気になります ガタイ「は」いいってなんなんだ?ガタイ以外はダメとでもいうのだろうか

三好は自分より下だと判断するとけっこう偉ぶってきそうだからな~

イチジョウ 15話

全然関係ないけど三好セーフティネットでビョーンしてるコマシュールすぎて笑った
あとセーフティネットの顔が三好(物理)で怖い

三好と団欒する一条
こんな2人を見れる瞬間が人生で訪れるとは夢にも思わなかった

三好は(同じレベルそうな人には)誰にでも人懐っこく子犬のような態度で接してきそうなのと通常運転でアホなので肩肘張ってもしゃーないとなりそうですよね

三好には縁石にぶつかって転んだと素直に言える関係性が意外にも良いなと思いました
(村が同じような話したら条の許さんぞの残機1減りそう)

すぐ物事を深く捉えて雁字搦めになる条
すぐうまい話に飛びついて物事を深く考えない三好
この2人が織りなす化学反応が今後見たくもあります…

怪我した人を労って他愛ない話ができる「のに」とある一面クズな三好…推せる…

今回の話は面白かったけど流石に三好と知り合い設定は原作的にどうなんだ…?
三好の年齢、カイジ君よりは年上な気はしたけど一条と同年代というとわりと年上になってしまいますよね…?

また、一条と面識があるのであれば地下中継の時に「あれっ?!あれは一条君?!」となりますよね…?今回の話だけなら三好は忘れててもおかしくないけど…三好ってクズだし…(失礼)

ただ三好が今後準レギュラー化すると忘れてるのって整合性取れないからどうなんだろうとか考えてしまうけどこれはスピンオフ時空やと思うようにします

三好好きだから嬉しいなー!またあのクソ汚い部屋見たいなー!段々と彼らを取り囲む人が増えてきましたね

【総評】
・三好から底知れぬ怖さを感じた…

ぽん
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この記事を書いた人

 「カイジ」をはじめとする漫画が大好きな雑記ブロガー
 文章やイラストを描くのが好きなので、趣味でエッセイ漫画も公開しております!
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