マーダーミステリーの作り方やテストプレイの重要性をざっくり解説

ぽんは最近、幼なじみである藤まると二人組で「マーダーミステリー制作」にハマっています！

いやぁ、マダミスって楽しいですね！
「人生で一度しか遊べない」という言葉にクラクラきちゃいます…なんて素敵な響きなんだ！

マダミスで初めて遊んだ時、「面白いと思ってもらえるようなシナリオを作ってみたい！」と心から思いました

自分好みの作品を生み出せるなんて最高じゃないか！
というワケで、この記事ではマダミス制作を通じて、素人ながらに感じたことや気を付けていることを解説したいと思います！

マーダーミステリーの作り方

プレイヤーの意表をつく結末から考える

ぽんは今年に入ってからマダミスにハマりました
物語の世界に入って、仲の良い友人とワイワイ楽しく演じながらストーリーを体感できるのが楽しい…

また、TRPGと違って、キャラクターを自分で用意しなくて良いこと、キャラクターシートを読むまでどんなキャラクターを演じるか分からないところに魅力を感じています

マーダーミステリーは、オンラインでできるものや、都内のマダミスハウスにて色々なシナリオをプレイしてきましたが、「この作品面白い！」と思える共通点ってなんだろうと考えた時に

・意表を突かれる展開
・腹落ち感（納得感）
・シンプルにシナリオが良い

上記の３つが共通点として挙げられるなと思いました

なので、まずビックリさせたいオチから考えます！

今回は、「２人用マダミス」を作るという想定で、
「実は二重人格だった」という結末を例にして物語構築の解説をしたいと思います

【ビックリさせたいオチ】
（例）実は二重人格だった

このオチが成立し、かつプレイヤーが「えーーー？？二重人格だったのーーー？？気付かなかったーーー！！」と思うようにするにはどうすれば良いのかと細かい部分をここから補足していきます

※二重人格オチはプレイする中で、２桁は経験しているため、今回例に挙げさせて頂きました

結末から、逆算して物語を肉付けしていく

「実は二重人格だった」というオチに対しての肉付け
・A、B共に記憶が欠落している
・Aが覚えていることは、Bは覚えていない（Bが覚えていることは、Aは覚えていない）

大体、持っていきたいオチに対して肉付け→ざっくり全体のプロットを作り、そこから自然な物語になるように調整していきます

【事件発生】
殺人事件が発生！
その場に偶然、居合わせた親友同士のAとBは共に調査をするところからストーリー開始
【議論パート】
事件を追う中で、AとBには記憶の相違があり、Aが知っていることをBが知らなかったり、逆にBが知っていることをAが知らなかったりすることに違和感を覚える
【推理パート】
AとBは証拠や手がかりを集めながら、事件を明らかにしていく
【結末】
事件の真相を解き明かし、犯人を特定＆２人は実は二重人格だった？！というオチをつける

キャラクターを作る

当サークルはざっくり全体のストーリーを考えてから、思い描いているストーリー展開に合わせたキャラクターを考えていきます

マーダーミステリーは、プレイヤーが登場キャラクターを演じることができ、物語を共有できるのが魅力的なゲームです

プレイヤーのキャラクターへの没入感が高いほど、プレイヤー同士の掛け合いが面白くなるので、キャラクター設定は本当に重要な要素だと思います

【作品概要】
国宝級のイケメン：彼君と付き合えて本当に幸せな日々を送っていたが、彼君に女の影がっ…？！ 彼君と付き合っているのは私…。「自称：彼君の彼女」を名乗る女は言ってることメチャクチャで話にならない！ そうだっ…！彼君のSNSにログインすれば、どちらが本命かハッキリするんじゃない？ …でも、彼君のSNSなんてどうやってログインすれば良いんだろう…？
【プレイ時間】60分～90分（目安）
【プレイ人数】2人（GM不要）

キャラクター作成時に心がけていること
・「このキャラクターをやりたい！」と思えるような魅力的なキャラクターを作る
・キャラクター同士の関係性を記載する
・キャラクターの目的、サブミッション等を明らかにする

このようなコンセプトで、実際にできたキャラクターがこちら

（例）正反対の性格のキャラクターを作りたい！
→見た目も真逆にする
→「月」と「太陽」のように対になりそうな名前にする

私たちはどうしても、キャラクターから作ると、キャラクターが独り歩きし、ストーリーに影響が出てしまうため、ストーリーをほぼほぼ固めてからキャラクターを作成するようにしています

（超重要）テストプレイを実施する

シナリオの「面白さ」はテストプレイに掛かっているといっても過言ではない
確実にやればやるほど、作品の完成度が高まっていく…

我々はシナリオがほぼ形になった時点で、友人を筆頭に声を掛けてプレイしてもらいます

テストプレイで見ているところ
①口出しせずにプレイヤーの動きを観察する（重要）
→素のプレイヤーの反応が大変勉強になる
②推理導線の確認
→製作者側が意図した通りの展開になるのか、シナリオの足し引きを考える
③テストプレイ中にプレイヤーが進行に苦慮していたところを洗い出す
→プレイヤーが物語に集中できるよう進行がスムーズにできるようにシナリオの書き方を工夫する等

口出しせずにプレイヤーの動きを観察する（重要）

ハンドアウトやキャラクターシートが分かりづらいかもとか、次のフェーズへの説明をもう少し書き加えようとか本当に勉強になる

推理導線の確認

マダミスって人生に１回しかプレイできないゲーム故に、キャラクター選択は超重要
そのため、情報が１人のキャラクターに偏っていないかどうかもテストプレイによって考え直すことができます

また、自分にとってのゲームの面白さって「意外性」「腹落ち感」だと思っているので、プレイヤーの満足度を高めるためにテストプレイから学ぶことは本当に大きい…

難しすぎたら、情報を増やして真相に辿り着くように書き換えるし、意外と簡単に解けてしまうようであれば難易度を上げるとか微調整していく

テストプレイ中にプレイヤーが進行に苦慮していたところを洗い出す

テストプレイでプレイヤーが詰まっていたところや頂いた意見をシナリオに落とし込む

特に我々の作ってるマダミスって「体験型」を謳っているだけあって、けっこう特殊
進行に戸惑うと、物語への没入感が薄れてしまうので、プレイヤーが戸惑わないように説明を分かりやすくするようにする必要があります

そのため、テストプレイや公開後にプレイヤーが戸惑っていたところはなるだけ拾い、ストレスレスでできるようにけっこう修正しました

テストプレイに協力して頂いた方に感謝を忘れない

未熟な状態なシナリオにかかわらず、参加してくれる方に本当に頭が上がらない…！
マダミスって人生で一度しかできないのに、完成度が低い状態で参加して頂けて本当に感謝

プレイするのに時間がかかるのに、アンケートにも答えて頂いて…本当に感謝してもしきれません

まとめ

【当サークル流マダミスの作り方】
・オチから考える
・オチから逆算して物語を肉付けしていく
・キャラクター作成
・テストプレイで課題を洗い出し、完成度を上げていく！

ここまでお読みいただきありがとうございました！

代表作品

【１作品目】本命は私よ！

【２作品目】葬愛の祈り