久々に刺さりまくった漫画があったので感想を書きます
「隣に住む3つ年上のお姉さん」×「ちょっと空気の読めない真面目な中2男子」のほろ苦ラブコメディ!
この漫画の魅力は何といっても隣に住む明るい性格の美少女「心愛さん」の存在でしょう!
届きそうで届かない 近くにいるのに遠い
こんなにも好きなのに気付いて(気付こうとして)くれない
優しいけど残酷 でも好きな気持ちが止められない そんな作品
ほろ苦だけど適度にギャグ描写があって苦しくなりすぎない 非常にバランスが良い作品です
久々にめちゃくちゃ刺さる漫画に出会ってしまった…
あらすじ
(あらすじ)
中2のたーくんは、隣に住む3つ上の美人で明るい性格のお姉さん「星野 心愛」にひょんなことから恋をしてしまう。
これまで、家族ぐるみの付き合いはあったものの、心愛については元気で明るいお隣のお姉さんという程度の認識であった。恋をするきっかけとなったのは、家族同士で映画を観に行った時だった。
映画を観てる時の心愛の目はどこか虚ろで遠くの世界にいるように感じた。たーくんは、その心愛の目にどうしようもなく惹かれてしまう。
それから、毎週水曜日に2人で映画を観る約束をする。しかし、心愛に何度か告白めいた発言をするものの、一向に気付かれない。しびれをきらしてついに告白するが…?
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「隣のお姉さんが好き」の見どころ3選
主人公「たーくん」の目を通して心愛に恋してしまう
きっと貴方も彼女に恋をする
心愛さんの魅力は「たーくん」目線で少しずつ明かされていきます
たーくん自身、心愛さんのことを意識し始めたのはつい最近の話です
明るくて優しいちょっぴりドジなお姉さんという認識から、普段のイメージとはかけ離れたギャップを意識した時、ドギマギしてしまう
普段、明るくて表情がコロコロ変わる心愛ですが、実は「映画愛」がバチバチに強いという意外性が1話で明かされます
たーくんと心愛が部屋で一緒に映画を観るシーンがこちら
いつもの元気で明るい表情から一転、こんなアンニュイな表情で映画を真剣に観てるんですよ
やばくないですか?このたーくん目線での心愛の横顔に1話から心を鷲掴みされてしまった…
心愛って映画の世界に精神的に入り込む見方をしてると思われるので、心ここに在らずなんてすよね
ここが第一の意外性、たーくんの瞳を通じて1話からたーくんの惚れてしまった理由がこのページ1枚に詰まってる!ということを理解する
この表情って心愛自身も気付いてないと思う だって心愛の頭は映画でいっぱいに満たされているから 本人も知らない無意識的な表情 フロイトでいう「イド」みたいなカンジ
裸がエロスとされるなら、この描写もかなりエロスだと感じた
だって、こんな表情、自分しか気付いてないんだもん
「こんな表情もできるのか…」とドギマギしてからどんどん彼女のことを知りたくなってしまう、惹かれてしまう
3話では、本屋で「脚本術」という本を買おうとしている心愛に遭遇
そこで、「趣味で脚本を書いている事実」が発覚します
この心愛さん、めちゃくちゃ照れている
最高っ!!!
めちゃくちゃ照れている心愛さんを見て一読者としては「かっ…かわいい~~~~!!!」と思ったんですけど
たーくんは「カッコ良い~!!」と心愛さんに対する憧れが強まるばかり
ドーナッツを泣きながら食べているシーンなんてもう… 心愛さんの新しく向けてくれる表情一つで胸が高鳴る
今までなんとも思っていなかった近所のお姉さんの言動一つに振り回される
掴めそうで掴めないお姉さん像を追い求めたくなる
真っ直ぐで自己肯定感高めの男子中学生たーくん、「好き」と思ったら一直線だ
読み手はたーくんの瞳を通じて心愛さんのことが好きになってしまう
時々見せるアンニュイな表情にこちらも思わずドキドキしてしまう
そして、もっと色んな表情を見たくなるし、彼女のことをもっともっと知りたくなる
心愛さんにめちゃくちゃ夢中になってしまう…
「ちょっぴり面倒くさい?」等身大の女の子である心愛にどうしようもなく惹かれてしまう
お隣のお姉さんはお父さんがアメリカ人でかわいくておまけに性格も良くて…というところはフィクションみ強いんだけど、それ以外は話がめちゃくちゃリアルなんですよ!
心愛さんは果たして面倒くさいのか?
心愛さんは人懐っこいのに、いざ自分の領域に入ろうとすると一線を引いてしまうタイプ
8話でついに心愛さんに告白したたーくんも心愛さんを「面倒くさい女」扱いします
ネットでも「面倒くさいお姉さん」という感想がちらほらあったけどあんまりそうは思わない
たーくんを通じて心愛さんを見ているため、カッコよく描かれがちだけど、心愛さんはただの映画好きな16歳の女子高生である たーくんはもちろん、心愛さんも未成年なのである
4話で脚本をたーくんに見せない心愛さんの気持ち、めっちゃ分かるわと思った
人に泥臭い努力って見られたくないじゃないですか 学生の時は特にそう
彼女自身、映画が好きで脚本家を目指してるけど、おそらくまだ理想とは程遠く、自分の目指すところまで実力が到達してない状況だと思われるので、人一倍映画愛が強い彼女が不出来な物を憧れてくれている年下のたーくんに共有できるとは思えない(4話時点では)
たーくんも子供だけど心愛さんもまだ未成年なのだ
たーくんがこのままどんどん映画にハマってって~
「隣のお姉さんが好き」第6話より引用
映画のこと話せる「友達」になれたら嬉しいなって
届きそうで届かない 近くにいるのに遠い
好きなのに気付いてくれない(気付かないふりをされる)
優しいけど残酷 でも好きな気持ちが止められない
読んでると、たーくんの気持ちが痛いほど分かりすぎて涙が出そうになる
でもね、そんな酷いお姉さんのことを好きになっちゃったんだもん
たーくんの目を通して見る先輩はこんなにもかわいくて、目が離せない
心愛さんのことをもっと知りたい もっと色んな表情を見たい 心愛さんへの思いは募るばかりだ
ほろ苦さとギャグパートのバランスが絶妙
ずっと胸を締め付けられるだけの展開じゃない ギャグパートが絶妙なタイミングであるのが良い
これがなかったらただただ苦しい思いが続く漫画になってしまうので…
たーくんの真面目なんだけど空気の読めなさ、真っ直ぐさがギャグのエッセンスとなるのが良いなと思う
例えば8話、痺れを切らしたたーくんがついに心愛さんに告白します
しかし、結果は玉砕 こんなカンジで断られてしまうのですが、この反応である
心愛さんって!!めんどくさいんですね!?
フラれたのに斜め上の発想で心愛に詰め寄るたーくん、これには心愛もビックリ
大好きな心愛さんに告白したのに、自分のことを自信なさげにうだうだ卑下する心愛さんに「めんどくさい女」呼ばわりしたたーくん 辛気臭い雰囲気から一変、ちょっとしたほっこりギャグシーンに変わってしまいました
たーくんの前ではちょっと澄ましたお姉さんのような対応をしていた心愛が少しだけ自分を出した瞬間でした!
いいね 心愛さんの新しい表情がまた一つ増えました
そんな心愛さんの新たな一面を見たたーくんの心の台詞がこちらである
(そっか、知るってこういうことだ)
「隣のお姉さんが好き」第8話より
心愛さんのこと全部分かったらまた好きって言います
1話から一貫して主人公たーくんは真っ直ぐである
1話のアンニュイフェイスの心愛さんから一変、年下に「面倒くさい女」扱いされてちょっとムッとしてしまう新しい心愛さんの一面が垣間見れました 愛おしい…
「隣のお姉さんが好き」においては、心愛さんを見る時にたーくんの感受性にバチバチに影響を受けるので、新しい心愛さんの一面を見れた時につられてこちらもドキドキしてしまう…
こんなカンジで真っ直ぐで前向きなたーくんのおかげで玉砕シーンもあまり重苦しくなく読むことができました
(個人的に初期に引き込まれたたーくんと心愛さんが一緒に映画館に行く6話に一番情緒を振り回されたので是非読んで欲しい)
恋愛パートじゃない心愛さんはわりとポンコツめの女の子で面白いし、たーくん家族や、友達等人間関係の輪が広がってそこでのやり取りもクスリと笑えるものが多い 基本2人の世界だけど2人を取り巻く群衆劇も面白いので必見
それにしても8話にして告白は早いっ…すごい…
まとめ
色々語ってしまいましたが、一言にまとめると下記の通りです
まっすぐでちょっぴり空気の読めないたーくん、ちょっぴり面倒くさいと言われている心愛さん
この二人の距離の詰め方はめちゃくちゃゆっくりなのですが、そこがまたいい
とにかく久々に刺さった漫画だったので勢いで感想を書いた
そして単行本を即座に買いました…
2巻の発売もめちゃくちゃ楽しみです
\2巻は12月20日に発売/