本記事は2022年10月6日に発売された「上京生活録イチジョウ」5巻のネタバレ感想です
今回、単行本に収録されている話は主に一条を取り巻く群集劇といったカンジで面白かったです
クク・・!刮目せよ・・!漫画界ぶち抜く・・
圧倒的ドリフト・・!
早速、イチジョウ5巻をレビューしていきたいと思います
イチジョウ5巻レビュー
今回は「ジョイクルーメンツ」との話が多め!
登場キャラクターが増えて益々魅力的なストーリーとなっております
イチジョウ…マジでアニメ化しないかな…(ガチ)
イチジョウ5巻表紙、裏表紙について
【お知らせ🎊】
— 【公式】『上京生活録イチジョウ』@モーニングで連載中 (@ichijo_morning) October 5, 2022
『上京生活録イチジョウ』最新5巻…いよいよ明日発売…!ご予約はこちらから…!https://t.co/BBUtKNgin6 pic.twitter.com/f9zBsq2UpG
表紙について
前回のモモ太優しく見つめる表紙とはうってかわってしまったっ…!2人ともパジャマなのか?!
一条はサテン生地っぽいパジャマ、村上は42話から高校のジャージぽいですね
1巻は「トネガワ」「ハンチョウ」「イチジョウ」共に同じ構図でしたが、2巻以降は個性を出せて良いカンジですね!EXILEのタイミングずらしてグルグル回るやつみたいなかわいい表紙だなと思います
スプラだとコントローラーに接続してるから別のゲームやってるんかな
協力プレイでしてはいけない表情をしていると思われるので対戦ゲームしてるのかな?と思われる
2人共良い表情している
裏表紙について
裏表紙はジョイクルー一色!
なるほど5巻はほぼジョイクルーメンツが関わる話でしたもんね!山田くんがコーヒー2本持ってきてくれた名シーンが裏表紙に採用されたのうれしすぎ
この回、コタツ出てるから冬だと思うからホットコーヒーだと思うけど山田くんけっこう両手で2本ガッツリ掴んでるから地味に火傷していないか心配になります
第32話「恋援」
第33話との二部編成で、前半にあたる回
この話は物理的に無理なんだけど全員報われてほしかった…
ただジョイクルー男子組がすごい仲良くなっており、一条、美沢くん、山田くんそれぞれの優しさ、成長が垣間見れて苦しくも好きな回です
美沢くんの扱い
第41話だと一条は携帯の連絡先で美沢くんのことを「ゴリ夫」と登録しており、電話してきた美沢くんに対して開口一番に「なんだゴリ夫」と言ってて美沢くんも特に突っ込むことなく受け入れてましたけど、今回の話でロイホ男子会してる際、終始「美沢さん」と呼んでて逆に心がざわざわしちゃいました
また、男子組では最年長の美沢くんですが、なんていうか長男感ありますよね 美沢くん登場初期の「大阪回」では空回りしてしまっていますが、今は上京して環境に慣れ、自分のいじられキャラを活かして場を和ませています 美人の倉持さんにも「そろそろ席替えする?」と言われてますし、普段他のジョイクルーメンツからもいじられてるんだろうな
恋する山田くん
ジョイクルーロイホ男子会の際に美沢くんが「え!?山田くん好きな人おるん…!?」と大声?で聞き返しているところをみると、今回男子会やろうよ!と言ったのは山田くんなのかな?と思ったり 山田くんはホール担当だと思いますが、キッチン担当の小崎さんが好きと言います 第33話の感想で触れますが、この回では山田くん「告白は別に…勇気ないなぁ~」的なこと言ってます(ここ重要です)
山田くんって落ち着いててるけど、ジョイクルー男子組の中では誰よりも強い心と芯を持ってる人だと思うんですよね(終電逃した回で強く思いました)
山田くんは自分にないものを持っている人に惹かれる傾向がある気がします だから明るく元気な太陽のような小崎さんに惚れる理由はなんか分かる気がします 小崎さん、なんとなく美沢くんと性格が似てる気がしますし
美沢っち、マジ良いゴリラ
今回の話で一番好きなシーンがこちらです
告白をひよる山田くんに対して「いやいや!なんでやねん!いけるて!山田くんなら!なあ!?一条くん!」と発言してます
美沢くん、この発言は心からそう思って出た言葉だと思うんですよね
「告白したら面白そうだから」とかそういう打算は一切なしに、「山田くんみたいな良い人が告白してふられるわけない」って本気で思ってるのが伝わってきて美沢っち、マジ良いゴリラじゃんと思いました
また、兄貴気質があるゴリラなので小崎さん、倉持さんを誘って5人での飲み会をセッティングしてくれます 飲み会の場でも自分の役割を理解してて終始いじられたり、場を盛り上げたりしてて本当に美沢くんには幸せになってほしいなと思いました 美沢くんがここまでしたいと思えるくらい山田くんも良い青年なんでしょうね
ただ、今読み返してみると飲み会の席ではわりと終始倉持さんと話しててフォロー全然してないな?!?!と思いました
一条の不器用な優しさ
好きな人がいることをカミングアウトした山田くんに対してオーバーリアクションをする美沢くんとはまた違った反応をする一条
意外にも「え 誰か聞いていい?」と山田くんの歩幅に合わせて慎重に聞いていきます(一条がここまで人に気遣えるところがビックリ) まぁ後半は美沢くんと一緒に茶化してますけど
恋愛補完計画が発動し、2人の恋仲を進展させるための飲み会が開かれ、山田くんと小崎さんを隣同士で座らせることに成功 しかし小崎さんが自分に気のあるようなそぶりを見せてきて困惑します
福本作品によくある手法…倒置法を使って元の席に戻るよう促す一条のシーン 山田くんを思う行動なんだけど、裏事情が分からないとまぁまぁ不自然で好き
山田くん離席後に隣に来る小崎さんに対して終始ヒヤヒヤしてる一条、質問をかわすことができず普通に答えてしまう一条の生真面目さがまた読んでて苦しくなりました 地獄…
電車でもあえてそっけない態度を取る一条の気持ちを思うと泣ける
女子組
小崎さん、倉持さんは仲良さそうなので当然こちらでも恋愛相談が行われていると思われます おそらく飲み会に来る途中で「一条くんと喋れるかなー?」等話してると思うんですよね
確かに居酒屋に着いて、男子組がこういう座り方してたらどこに座るか悩むわと思いました
電車でそっけない態度を取る一条に対して傷付くものの無理やり笑顔を作る小崎さんの心情を思うとマジで心が痛い…それでも連絡先の交換までこぎつけた小崎さん強い…
【総評】
・美沢くんマジで良いゴリラ
・一条の生真面目さ、優しさがことごとく裏目に出ててつらい
・山田くんと小崎さんの気持ちを思うとつらい
せっ切ねぇ~~~~!!!もうみんな幸せになる道はないかな?!?!登場人物みんな良い人だし優しいからこそ、この展開はちょっと心にキますね
というか村上が1コマも出てこない…だと??いつも村上が出てこない回でも1コマくらい出てきたりしてたと思うのにっ…!村上ロスで悲しい まぁ本誌の表紙が4巻の表紙だったからセーフか
第33話「恋続」
前回の続きで今回の話が後編にあたります 山田くんと小崎さんの恋の行方はっ…?
LINEのトーク
村上のアイコン、ずっとモモ太なのかわいい…「ネギはあります。卵としょうゆが切れそうです」というメッセージ…生活感溢れてて良いですね
ジョイのみ、個人LINEの美沢でゴリラを押し出してきてて笑う この美沢の「ウホウホウホホ」は一条と美沢くんどっちが送ったんだろう…美沢くん、ゴリラいじりすると「いや!ゴリラちゃうわ!」と言うから一条の方かな?ドンキーコングかな???
誰かを傷付ける勇気がないどっちつかずの一条
山田くんと小崎さんの気持ちを思い、罪悪感を感じながらもLINEの返信をしてしまう一条
前回「もしかして小崎さんはオレのこと…?」と思ったけど流石にナルシストすぎるだろと思い直しましたが、LINEのやりとりや美沢くんの反応で勘違いじゃなかった…という結論にいきつきます
「山田くんの恋を応援する」と思っていたのに「山田くんが好きな小崎さんは実は自分が好き」という事実に直面した時、一条は山田くんと小崎さんを避け続けて問題が鎮火するのをただただ待ちます ただこれって問題を先送りにしてるだけなんですよね
「山田くんと小崎さん」を傷付けたくない一条はどっち付かずの対応を続けてしまうのでした うーん、気持ちは分かる 破戒録でも「応用が効かない」と言われてた所以が分かる気がします
山田くんの優しさ
今回のエピソードで山田くん、マジで優しいし、大事な場面でどっしりと構えられる系男子だなと思いました
優しくて、察しがよくて、思慮深い「山田くんだからこそ、「小崎さんは一条のことが好き」という事実にとっくに気付いていたんだと思います
そして、一条の不器用さを知っている山田くんはシフト入ってないのにわざわざバイト先に来て一条に優しく話しかけます(まぁ、一条がシフト被らないようにしてるからこうでもしないと会えないからね…)
わざわざ一条の分のコーヒーを買ってきて「一条くんに話しておきたいことがある」と逃げ回っていた一条に「明日告白する」と告げるのです
もうね…泣いた
だって前回の話で「告白する勇気がない」って言ってた山田くんが玉砕覚悟で告白するっていうんですよ 示しましたね、矜持
おそらくこのギクシャクした関係に終止符を打ちたくて告白すると決めたんでしょう
一条は誰よりも失敗を恐れる男です なので告白すると宣言する山田くんに対して「小崎さんは自分のことが好きだから玉砕してしまう」と思って言葉を探し、狼狽えます
そんな一条に対して「もしフラれたら3人でラーメン食べに行こう」と提案します
この言葉を受けてすっかり一条は山田くんと元の関係に戻ることができます
この2人の過程…本当に心にクるものがありました
山田くん、あまりにも人間ができすぎている…
しかも「自分がそうしたいからそうする」これは本心だと思います 結果的に一条もこの発言を聞いて救われたことでしょう 今回の話は小崎さん、山田くん、一条…誰一人悪くないだけにセンチメンタルな気持ちになってしまいます
こうして平和な日常が帰ってきた
意図的に二人とシフトが被ることを避けていた一条が、二人と同じシフトで働いて会話しているところをみるとほっとした気持ちになりました 青春って良い思い出だけを指すものではなく、こんなほろ苦い思い出も青春って言うんだなと思いました
好きな人に振られるという経験は自己を否定された気持ちになるのでリアルに胸を引き裂かれたような気持ちになるかと思います ただ、傷付いた心を治すには時間が必要です 数年後に「そんなこともあったね!」と笑い合えるジョイクルーメンツだったらよいなあと思いました
【余談】今回の村上
「とりあえず村上が絡まない回でも一コマは登場させたろ!」的なノルマが課されていると思われる村上 なんか面白いですよね
【総評】
・山田くん、「漢」だなと思った
回を追うごとに、スピンオフオリジナルキャラクターである美沢くん、山田くんのことがどんどん好きになってしまいます 一時は気まずくなってしまった一条と山田くんでしたが元の関係に戻ることができて嬉しいです
村上が関係ない回でも1話につき、最低1コマは出してくれるのなんなんでしょうね
後あと、最初に出てくる相関図に三好いるのが謎すぎて笑う
第34話「県論」
岡山PR回かな???
表紙について
まさかの書き下ろし表紙っ…!
一条…桃太郎
まぁ…岡山出身という設定だし本作スピンオフの主人公なので納得のチョイス
村上…犬
村上は原作では「狂犬」扱いされているので、これもまた納得 あと原作桃太郎での出会う順的にも桃太郎と犬が一番最初に出会うのでそこも良い
山田…キジ
消去法で「山田くん=キジ」になったんだと思う キジの性格についてネットで調べたら「警戒心が強くて臆病な性格」って出てきた よき
美沢…サル
美沢っち、一番カッコ良い~~~!!普段の美沢くんへのゴリラいじりが活きてくる表紙だと思います また、美沢くんがたこ焼き食べてて良いっ…!まぁ、美沢くん出身滋賀だけどね!
「桃の国:岡山出身の一条&村上が贈るほろ苦くって懐かしい…カイジ青春スピンオフ」になってる!確かに前回の話はほろ苦かった!野望と困窮の青春物語というキャッチコピーはクビになったのかな?
無言をつらぬく一条
読み返して思ったけど今回の話、一条一言も喋ってなくないか?(心の中ではめちゃくちゃ話してるけどっ…!)
この「カンパーイ」のシーンもよくみると吹き出しの先が5人分しかないから大人数故に掛け声サボった説すらあるくない?もしかしてマジで一言も喋ってなくない???
学ラン姿の一条
学ラン姿の一条が見れる日が来ると思わなかった… あとおそらく帰宅途中?に岡山のPR記事を見てバスの中で延々ダメ出ししてるのがやばい スピ条さん、けっこう地元にコンプレックス抱いてるよね
村上の同僚たち登場
この子たち「ブーランジェリーナカザワ(パン屋)」で働いてる同僚なのかな??
村上が友達と一緒にいると説明したのにも関わらず、合流する流れになる なんていうか村上の同僚、押しが強いな
地域ネタで盛り上がったことないから今回の話、あんまり感想書けなかったっ…
第35話「濾泡」
スピンオフは一条さんをどうプロデュースしたいのか分からないよっ…!
Twitter回以来の痛さ再来っ…!
この回、この前公式YouTubeで動画出してましたね!
薬局にいる一条
健康優良児ぽい一条が薬局にいるのが謎 体調不良ってワケではなさそうだし、何?処方箋持っていくタイプの薬局なので薬が出ていることは間違いないけど、皮膚科とかなのかな?大丈夫?
チャンネル登録の嵐!
一番面白かったのは「高卒億り人よしき」名前のパンチがすごい 名前だけで何を成し遂げたかが分かりやすいのし、インパクトあるから、こりゃ成功するわ ちなみに過去登場した中で一番好きなのは「税理士で成り上がる」っていう本 この本の著者は「税理士会の一条聖也」だと思う
あと、開始3 ページ、ウニフラッシュの嵐で面白かった 心の声が圧倒的同意しすぎててウニフラッシュに進化を遂げていた きっと一条自身、心の奥底で考えていたけど、言語化できてなかったものが第三者が言語化してて「そうそうそう!」ってなったんだろうな そ
れにしてもTwitterのプロフィールが秀逸すぎる いるよね、こういううさんくさい人
架空のプロフィール考えるの楽しいだろうな
村上の娯楽を当然の如く奪い去る一条
スピンオフの一条、わりと流されやすくて染まりやすいんだよな 「オレたち」思考の持ち主なので、やがて村上にも矛先が向きます
でも順応力高めの村上は慣れてるので「また何か始まった…!」くらいの反応 同居していたのが村上じゃなかったらとっくに同居解消されていると思う
夜寝る時に「眠る人は眠ろうとしないし…」「売れる人は…売ろうとしない…」という謎の発言をする一条に対して「な…なるほど…」とか言っちゃう村上 諦めんな!もっと「何スかそ!」とか言ってくれ~!! そして一条~いちいち横文字を使わないでくれ!共感性羞恥で恥ずかしくなってしまう~~~!!!
トイレ掃除する一条
マジでやめろっ!!人の家でトイレ掃除をするな!普通に怖いし!
将来帝愛に入社した後、下積み時代に嫌でもトイレ掃除やらされるんだからっ!
ジョイクルー男子組と村上の優しさ
一条、村上にはずっと素の自分しか見せてないけど最近ジョイクルー男子組にも遠慮がなくなってきたと思います 尖ってるYouTuberの動画を夜通し一緒に観てくれて、しかもドン引きすることなくフィルターバブルの中に入ってきてくれる3人優しすぎじゃないっ?!
ちなみに今回面白かったコマは違和感なく、ジョイクルーバックヤードに入り込む村上です
ジョイクルーのセキュリティガバガバすぎる…
【総評】
・スピ条は成功しなさそう(確信)
・小崎さんは一条仕様にアップデートされたジョイクルー男子組を見てどう思ったのだろうか?
小崎さん…流石に今回の話で一条や山田くんにちょっとだけ幻滅してしまったのでは???と思った
ラストの村上、特に発言することなくただ佇んでいるの面白い 何気に着替えてるしので朝まで動画見て深夜テンションでジョイクルー入りしたわけではなさそう マジでなんでこの場にいるんだ
第36話「散散」
5巻で一番好きな回、久しぶりに一条と村上の日常生活が垣間見れてうれしいです
頭空っぽで読める回もたまにはいいよねっ!
なんでも「うまい」と言ってくれる男、村上
今回の話だけでも色々な表情してますよ こんなに喜んでくれるなら作りがいがありますよね
チャーハン作るぞからの「やった!一条チャーハンっスか……!?」は100点
一条も「ん…」とまんざらでもなさそう 一条は村上に「そんなものやめろ!」的な制約することが多いけど、村上は放任主義というか、わりと一条さんをのびのびとやらせてくれますよね(まぁ、やめろと言ってやめる一条ではないけど)
比較的料理を作るのは村上が多い
モノローグの情報量が多いっ…!村上…お前、餅チーズ以外も作れたんか…!最初、餅チーズとかガリフラとかB級グルメっぽいの作ってたから「節約メシ」という路線でいくのかな?と思ってたけどぜんぜんそんなことはなかった
というかお皿洗いもほぼ村上しかやってなくない??
【余談】カイジ展に展示されていた一条の紹介文
自炊を得意としているけど、村上の方が料理すること多いの
なんかいいですね
料理する一条
一条って料理する時、3パターンくらいありますよね
①何もせず
②エプロン着用
③髪を結ぶ
豆苗回では髪結んでないけどエプロンしてましたね(あの回でしか見てない気がするけど)
なんだろう、髪を結ぶのは気合いを入れて料理する時だけなのかな?
一条流究極のチャーハンの作り方
購入した中華鍋のでかさにビックリした!
1K6畳のアパートにこの大きさの中華鍋を収納するのに困りそう!買ったことを後悔しそう
あと後ろでワクワクしてる村上、本当に良い奴だなと思いました
(美味しくてもずっとチャーハンが続くと流石に飽きると思う)
チャーハンを作るシーンが9ページ続きますが、律儀に引き戸から一条を見守る村上がシュールで面白かった
チャーハンの作り方って一条が使ったように①炊き立てごはん②冷凍ごはん③炊き立てごはんを卵に絡めてから炒める等色んな流派がありますよね チャーハン作りたくなりました
それにしても良い顔でチャーハン作りますね、やればやるほど美味しいチャーハンが完成していくわけだから気持ちは分かる
【総評】
・頭空っぽにして読める回が好き
・無邪気に喜んでくれる村上がめちゃ良い奴だなと思った
山田くん恋愛回、地域ネタが続き、久しぶりにほんわかとした回でよかったなと思いました
村上って良い奴すぎん?
以前、モノローグで村上は一条のことを「特に成績優秀で頭のいい」と思っていると語られてましたが、変わらずリスペクトしてますよね リスペクトしてるからなんでもアリなん?
第37話「彼奴」
なんか不思議な回でしたね 坂崎と一条の顛末を知っているだけに素直にゲラゲラと笑えない回でした
今回の話で一番好きだったシーン
大阪回の時の話の流れを知ってるからこそ、このシーンがより面白くなりますね
この「ハハ…」みたいな困り笑いする山田くんの表情 「あん時はすまんな」的なマジで申し訳なさそうな美沢の表情 そして美沢に対して強気な一条の表情もあいまってマジで面白い
夢ネタはいつまでもやってほしい〜〜
えっ?!?!?!山田くん、絵うまっ!
えっ?!坂崎のおっちゃん?!?!ナンデ?!?!というよりかは、
「山田くん、絵うますぎだろ!医者じゃなくて画家目指せば?!?!」ってなった
うっっっっっっま…!!!
山田くんの絵をみて「コイツだ!」ってなるのめちゃくちゃ怖くない???
友達と夢の話してたとして同じ人物出てきたと思うと言葉に表せないほどの恐怖を感じると思う
しかも一回じゃないからね、何度も何度も出てくるからね!
でもこの時のおっちゃんはまだ大手ゼネコンを不況のあおりで自主退職してないと思うから幸せに暮らしてそうだけどね!この会話、バイトの休憩中なのかな?仮にこのあと仕事だとしたら怖すぎて仕事が手につかないと思う
坂崎のおっちゃんが特に関わりのない山田くんと美沢くんの夢に一番最初に出てきたのも怖い あと夢の話してないのに村上の夢にも出てくるの怖い
山田くんの描いた絵とThis Manを見比べて「(ほぼ)This Manだ!」となった流れ、三人には悪いけど面白くて笑う
This Manについて
This Man(別名:夢男)
This Man – Wikipedia より引用
This Manとは、2006年から2千人を超える世界中の人々の夢の中に繰り返し現れるが、現実では決して姿を現さないとされる謎の人物のことである。しかし、実際はイタリア人のマーケティングの専門家アンドレア・ナテッラ (Andrea Natella) が創作したもので、2008年に立ち上げられたEver Dreamed This Man?というウェブサイトが初出である。
これけっこうトラウマなんですよね 学生時代にこの画像がクラスLINEかなんかで回ってきてクラス女子みんな阿鼻叫喚だったもん!!(画像は載せないでおきます)
いやもうこれ予知夢やん
村上が寝言で「磁気チェック…」って言ってていや、そこまで鮮明な夢見るっ?!?!もう予知夢やんと思った 村上サイドの夢は19歳の村上じゃなくて破村ぽいですね
でも一条サイドの夢は見た目は破村と一条店長なんだけど、一条店長の中身は20歳の一条であるのやばい その発想はなくてびっくりしてしまった
4人麻雀勃発!
福本作品といえば「麻雀」ハンチョウでも麻雀回はお腹がよじれるほど笑いました
しかし、今回の話ではあくまでもThis man対策麻雀なので、麻雀のやりとりは見れなかった!強いて言えば美沢っちが「ポン」してて、一条も鳴いてたくらいの情報量しかない いつかガチの麻雀回やってほしいっ…!絶対面白いっ…
あと寝落ちしていくみんなの体制が睡魔&体力の限界みがすごい伝わってきてよかった 村上の寝方がまだ腰への負担が少なさそう
This Мanこと坂崎のおっちゃんを何も知らない若い一条青年目線で見るという発想が斬新で面白いなと思った
スピンオフで一条は「沼の開発者」として描かれていますが、個人的には下積み7年→裏カジノの店長就任した一条が沼の開発に間に合ってないと思うのです
帝愛の合法的な利益回収のために、劇中から5年前に兵藤会長が30億、1年ほど前に利根川が15億手にしたことを坂崎のおっちゃんがカイジに教えてくれます
そのため、沼というパチンコは一条が店長に就任した時点では存在していて、一条が店長になった際に前の管理者から引き継いだんじゃないのかなと思っています
当然、守銭奴の帝愛が一般客に大金を渡すわけないので密かに自主回収を行ってます(カイジが来なければやがて黒崎様接待回が見れたかもしれませんね)
そのような事情を当然の如く把握していて、誰よりも沼を過信していた一条店長からすると坂崎のおっちゃんが来た際、「破滅」へと向かっていくわけなので「愉悦」でしかないシーンですよね
でもパチンコ「沼」の事情を一切知らない一条青年からすると、沼の1玉4,000円というぶっとんだ単価を知らないので「満足いくまで打たせてあげてるのに何故か失禁してて怖い」となりますね…
破戒録の読者ともまた違った視点での坂崎の見方は面白かったです 裏カジノの目玉、沼の前情報とか一切知らずに居合わせたギャラリーモブの気持ちを追体験したそんな感覚です
【総評】
・坂崎のおっちゃん、かわいそう
坂崎のおっちゃん時系列色々なおっちゃん見れてよかった
24億編の大阪のおばちゃんみたいな格好してるおっちゃんも好きだから出て欲しかったな!笑
スピ条さんは過去回で「帝愛だけは嫌だー」とすごい嘆いてたけど、店長になるまでの過程の記憶がないスピ条が一条店長を見たらどう自己評価するのか気になった回でした
第38話「身丈」
村上の従兄弟、現る
村上よりまたさらに若いっ…だと?!スピンオフ作品だと一番年下ポジだった村上がお兄ちゃん風吹かす姿は新鮮だなと思いました
一条と樹君の反応的に岡山時代から何回か会ってるのでは?と思います
村上は樹君と従兄弟だし、誕生日会の回想からわりと親族同士の仲がしっかりしてそうなので樹くんに対して面倒見の良いのは分かりますが、一条も意外にも面倒見が良い
一条って同年代とは敵対しがちな傾向にある気がしますが、年上、年下とはあまり衝突しないのかもしれませんね
今回で一番好きなコマ
年下の樹君に優しい二人の図
渋谷のおしゃれカフェでハンバーガー食べてはしゃぐ樹くんを笑いながら見守る村上と写真を撮ってやるとお節介をやく世話焼きコンビ良いですね しかもなんか奢ってあげてる??樹君にとっては優しいお兄さんと一緒に東京観光できて忘れられない思い出になるでしょう
メガネに圧倒的信頼をよせる一条
表参道行く時も伊達メガネをキメ込んでいたし、メグ回でも「伊達メガネで行ったら惚れられちゃうかもな」的な思考してたから、一条のメガネの信頼度、めちゃくちゃ高いなと思うし、メガネを過信しすぎてる傾向があると思います 本来、そんな万能アイテムじゃないんだメガネは
そんなメガネを崇拝してる一条が後輩村上の従兄弟と東京を練り歩くためにメガネファッションなのかわいいとこあるじゃんと思いました いつもより背伸びしたいんだろうな
4つ下の樹君相手に大人気ない一条
一条に一方的に詰められて圧倒される従兄弟の樹君のシーンを読んで「村上と同じ血を引いてるわぁ〜」ってなりました
村上は本当に裏表がなく、劣等感とかなさそうな人種なので、漫画の賞に引っ掛かったという樹君に対してすごい喜んでくれます 絶対こんなお兄ちゃんいたら懐くし嬉しいわ 今日村上に会うの楽しみにしてただろうな
一方、半分嫉妬、半分八つ当たりと思われる一条からの説教をくらう樹君、かわいそう まぁ樹君も16歳なのでまだまだ高校生活があるわけですぐ上京!というのも難しいし、自身が東京で燻ってるのもあって樹君を思ってのガチ説教ではあったかと思います (いや、嫉妬もあると思うけど)
矛盾する思い
うーーーん、正直今回、一条の気持ちは分かる 年下の子を自分と重ね合わせてしまってお節介を焼きたくなる気持ち分かるーー!!
村上のように手放しで喜んで、それで樹君がノリで上京して成功すれば良いけど、現実はそう甘くない 一条はそれを痛いほど知っています
「現実は甘くないと知った上でそれでもなお、夢は諦めないで欲しい」
こういう言葉に直してみると、一条の今回の行動は人間味あふれる行動だったように思えます
ファイナルからあげ
ラスト、唐揚げ揚げまくっててほっこりしました 絶対村上の犯行だと思う
3人でこの量でさえも「多いな…」と思うってしまうので、一条の誕生日の時の唐揚げ、めちゃくちゃ多かったんだろうなと改めて思いました
【総評】
・現実は甘くないけど、それでも夢を諦めないでほしい
自分もまだ社会に出ていない弟と妹がいるので分かる 子どもには「夢を持って実現してほしい」という大人のエゴをつい兄弟に描いてしまいます なんでも応援してあげたいけど、しなくていい失敗はしてほしくないというか… (今後に活きる失敗かつ致命傷にならない失敗はしてほしいけどね!)
今後の物語に樹君が絡んでくるかは分からないけど、現実を適度に知りつつ茨の道を歩む覚悟があるのであれば、漫画家という道を目指してほしいなと思います
第39話「食違」
どら焼きにテンションあがる2人にほっこり
まず、バイト終わりに買い物を頼まれた挙句、どら焼きを買ってくる一条をみて「めちゃくちゃ機嫌良くない?!?!」と驚きました
個人的、今回のベストオブシーン
思えば完全に初期の一条の描写のせいなのですが、誕生日にSwitchプレゼントされてキレたり、野菜の種類が分からずキレたりと個人的によくキレるキャラだと思ってハードルがめちゃくちゃ下がってるだけなんだけど
「え…今日の一条、優しすぎるだろ」と思ってしまいました 多分読者に見えてないだけでこっちの状態が普通で、キレ倒すシーンだけをよく見てるだけなんだろうと思うことにしました
圧倒的シンクロ
食べたいものや、行きたいところ、観たいタイミングが被るとちょっと嬉しいですよね
というかモノローグで「そうか…もう2年一緒に暮らしてるのか…」と自覚させられて感慨深い気持ちになりました そうか…2年か… 2年一緒にいて同居解消の危機に陥ったのって村上がニート化した時くらいなのすごいね?!?!
一緒に過ごす時間が長くなるとなんとなく相手の考えていることやしたいことがすぐわかるようになるし逆に分かってくれるとめっちゃ嬉しくなるよね 振り子がずれるまでの描写は仲の良い2人が見れてめちゃくちゃ嬉しかったです
何やら薄暗い部屋で何かを観る村上
まるでこっそりAVを鑑賞してるのを親に見付かってしまったかのような反応をする村上…
多分一条がアニメとかサブカルチャーを好きじゃないんじゃないかなと思うので、気を遣ってというかこっそり楽しもうとしたのでは?と思うと泣ける まぁ、村上自身もまさか自分がレツプリにハマると思わず、オタクと自分で認めることを戸惑っているカンジもします
キャラ萌えについて
「キャラ萌えって何?!造語?!」と思ったら存在してる言葉だった
声優さんのラジオはキャラ萌えに入るのかな…?
村上の反応
わっ…分かる〜〜!!!村上の行動…分かりみが深いっ!ハマる工程が分かりすぎて…村上のバ先の人、布教活動うまいな?!と思いました 布教したのあの県論で出てきた3人のうちの誰かなんか?!
結局、村上の爪の甘さからモロバレだけれどもっ…!
自分もプリキュアに最近出戻りしてしまったので、村上の行動、分かる 全くアニメとかに興味がないタイプの同居人がいるとなんだか少し後ろめたいというか全身全霊でオタクできないよな
アニメ、漫画ってハマる素質のある人間とまったくもってハマらないタイプの人間がいると思うんですよ スピ条を見ると後者のまったくハマらないタイプの人間だと思うんですよね そもそも二次元って時点で何観てもハマらない人って一定数いるよね
ただ今回の話で村上がキャラ萌え(オタク化)していたけれども、一条さんがそんな村上にあんまり引いてないところが良かったなと思いました 村上はアニメの中でも女児向けアニメにハマっててしまったが故に一条に隠れてアニメ観たり声優ラジオ聞いたりしてる姿が「うわー、それすごい分かるわ」ってなりました
キャラ萌えを認めたくない男VSキャラ萌えを認めさせたい男
この推し問答を1時間やったの平和すぎてビビるわ、正直前話で樹君との東京観光の際に条が「貴重な時間を何で高校生の東京観光のために割かねばならんのだ」的なこと言ってたけど、ぶっちゃけこの推し問答の方が1050倍くらい時間の無駄だと思う
それにしても一条が折れるの珍しいなと思いました 単にバイトの時間が迫ってなければこの推し問答はまだまだ続いていた可能性あるけどっ…!しかし声優ラジオを聴いてるのがバレて赤面してる村上はもう立派な「オタク」だと思います
一条さん、もっとオタク趣味に対して排斥活動するかなと思ったけど意外と寛容でよかった まぁ、(本人は認めてないけど)村上がオタクになっただけで村上は変わらず村上だもんな そこが嬉しかった
まとめ
今回は「ジョイクルーメンツ」との話が多め!
登場キャラクターも増えて益々魅力的なストーリーとなってきました
「イチジョウ」って「ハンチョウ」と違ってゲラゲラ笑える作品ではないんですよね
若さ故の至らなさ、恥ずかしさ、青春…等の葛藤が描かれています ひねくれ者の一条の成長ストーリーだと思ってます
舞台は高校の同級生から嫌われたひねくれ者の一条が上京するところから始まります
そこで何故かついてきてくれた村上
2人きりだった世界は徐々に広がり始めました
そこからジョイクルーメンバーである山田くん、美沢くん、小崎さんや、帝愛の芦田さん等徐々に一条を取り巻く人の輪ができてきました ひねくれ者の一条が恋や友情に悩む姿を見て、ゆっくりだけど成長しているんだなと思えたのが今回の5巻でした
今後も難儀な性格のせいでうまくいかないこと等あると思いますが、絶対東京で成功して欲しいです
登場人物が増えてきて、ますます目が離せない「上京生活録イチジョウ」をどうかよろしくお願いします!
「上京生活録イチジョウ 5巻」は2022年10月6日発売!
既に6巻が楽しみです!
電子書籍でも販売中!
約4,300円までなら恩恵が受けられるのすごい!
70%オフなので「4,300円→1,300円」になる!
上記リンクから電子書籍を購入しよう!
「一日外出録ハンチョウ 14巻」も2022年10月6日発売!
ハンチョウも追ってるので需要があれば感想書きたい
「上京生活録イチジョウ」が気になる方はこれを機に全巻買って欲しい…
本当にずっと連載していて欲しい…あわよくばアニメ化して欲しい…